朝鮮半島問題を考える(1)

アメリカが朝鮮半島に38度線を引き、北と南の二国に別れて以来多くの不幸を産み、現在までに至っています。

これまでに朝鮮半島が1つの国になり、同じ民族同士が相争う体制から抜け出そうとする動きが幾度となくありましたが、全て失敗しています。

その大きな要因は、アメリカが朝鮮半島をひとつにすることを望んでいないことです。

それは朝鮮民族がひとつにまとまる事によって、東アジアにおける大きな緊張関係が無くなり、アメリカ軍の存在意味が薄れてしまうからです。

アメリカ産軍学共同体の悪しき人達は、自らの利益組織を守るためには、「世界には軍事的な緊張が必要である」との確固たる信念を持っているからです。

彼らがこのような信念を持つようになった原因は、アメリカ合衆国大統領フランクリン・ルーズベルトが世界恐慌を抜け出すためにとられた、経済政策ニューディール政策にあったと私は考えます。

私がここでアメリカの歴史を語るまでもありませんが、世界恐慌のきっかけとなったアメリカ、ウォール街の大暴落は、1929年におきていますが、その後のアメリカ経済は解雇・企業倒産が猛烈に進み、失業者は、ちまたに溢(あふ)れ、農業でさえも荒廃していました。

合衆国政府は、この凄まじい不況から10年近く抜けだす事が出来ずに苦しんでいましたが、経済学者であったケインズが提唱した戦争経済学を採用し、戦争によって武器産業を育成し、経済を発展させ、アメリカ経済を立て直すという考え方のニューディール政策を実行したことによって、アメリカは世界の大国になったという自負があるからです。

アメリカ合衆国は第二次世界大戦後、産軍学共同体を解散させる動きがありましたが、彼らは自分たちの生き残りのために、アメリカ軍を強固にした、世界警察軍の必要性を強調し、産業・軍事・学問を温存させることに成功したのです。

またこれを維持するためには、アメリカ軍を中心とした世界警察軍を必要とする、世界に緊張があることを望むのです。

私たちがアメリカ軍が介入した世界の紛争を考える時、以上のことを念頭に置いて考えるべきです。

私たち日本国民が、朝鮮民族の統一を希望し、本当に東アジアの平和を望むのであれば、国連を中心とした北朝鮮とアメリカ合衆国との戦争状態を終結させ、大韓民国との話し合いを推し進め、まずは1989年9月に北朝鮮と大韓民国で取り交わされた「民族共同体統一法案」の実現を図るべきです。





2017年09月17日