副題 「自分達の生命財産を守る為に厳しく政治の監視をするべきです」
池田先生とヘンリー・キッシンジャー(アメリカ国防長官)との会談は数回にわたって続けられましたが、最初の会談は、池田先生がキッシンジャーの悩みを伺い、助言をしていたという内容でした。池田先生が男子部幹部会の時にこの事を話してくれたので、私達は知る事が出来ました。
そのキッシンジャーの悩みというのは、アメリカの社会が乱れているのはベトナム戦争が原因と思われるが、その戦争の終わり方が分からないというものでした。
*ベトナム戦争より戻ってきた兵士達のPTSD(戦争による精神障害)によって、アヘンやヘロイン中毒になり、強姦や殺人が増加し、ヒッピー族(無政府主義者)の台頭によって暴走行為の犯罪が行われ、アメリカ社会が乱れに乱れまくってしまいました。
そこで池田先生は「その様な話は簡単ではないですか。あなた方が一方的にベトナムから手を引けば簡単に終わる話です」と、キッシンジャーに助言を与えたそうです。その後まもなくアメリカ軍は総撤退をしてベトナム戦争は終わりました。
その後の池田先生とキッシンジャーの対談は、お互いの「平和」に対する概念の話し合いをしたそうですが、幾度かの会談でも、お互いの概念がー致する事が出来なかったそうです。
そもそもキッシンジャーの平和に対する概念は「人殺しの力が強ければ強いほど、敵対国はアメリカに戦争を仕掛てこない(パワーバランス)」という考え方になっています。それに対し、池田先生の平和に対する概念は「一人の人間の命が大切である(生命尊厳)」という考え方であり、基本的に互いの意見が一致するはずがありません。
2014年にアメリカのパワーバランスに頼った、日米安全保障(日米ガイドライン)を成立させる為と思われますが、国会での集団的自衛権を審議中に、安倍晋三が紙芝居を持ち出して「有事の際はアメリカ軍船が日本人を助けてくれる」という説明をしていました。本来、米国軍は軍船・軍航空機には「一切のアメリカ人以外は乗せてはならない」という厳しい規約があるのだから、安倍晋三の話は全くの大嘘である事が分かります。集団的自衛権を成立させる為の苦肉の策の紙芝居だったのでしょうが、この様な嘘は、アメリカ軍がベトナムから撤退する様子を見ればもっと分かります。
アメリカ軍がベトナムから撤退するまで、南ベトナムには独立性のない奴隷的政権(傀儡政権)のサイゴン政府を持っていました(現在の朝鮮半島にある韓国の立場と同じです)。アメリカ軍がベトナムから撤退する時の映像で、宙に舞い上がったヘリコプターの足(カタパルト)に必至にしがみついて乗ろうとしていた、白い制服(サイゴン政府高官と思われる)を着た人が助けを求めていましたが、アメリカ軍兵士の銃肩でその手を叩き付けられ、高く飛び上がったヘリコプターから落ちていく映像が映しだされています。
またアメリカの撤退によって、国外へ逃げださざるを得なかった南ベトナム国民は、粗末な船に乗って外洋へ出ましたが、アメリカ軍船はこれを一切助けず、多くの人々が船上で死亡しています。やっとのことで香港へたどり着いた人達は日本に入国を求めましたが、当時の日本政府は、外国人を一切受け入れる事はせずにその人達を鉄格子の中に長い間閉じ込めてしまいました。その後それを知ったボランティアの人達の訴えによって、ようやく日本に住み込む事が出来たのです。彼等はアメリカへの移住も希望していましたが、アメリカは一切移住を認めていません。この様に多くの人達が船上で犠牲になった事を「ボートピープル」として、一つの言語になっています。
キッシンジャーと池田先生との対話はその後、数回にわたって行われていますが、二人の平和に対する概念は一致する筈がありません。キッシンジャーとしては、日米安全保障条約(日米ガイドライン)に守られているからこそ、「アメリカの力」によって日本の平和が保たれている、という事を池田先生に認めさせようとしたのでしょうが、池田先生は頑として日蓮大聖人様の『生命尊厳』を主張したと思われます。キッシンジャーは最後に「あなたは頑固な平和主義者だ」といって吐き捨てましたが、私の想像ではこの時暗殺の予告(創価学会がアメリカ軍学の影響を受け始めた頃(2)を御覧下さい)と思われる言葉を贈っていたのではないでしょうか。
池田先生とキッシンジャーの平和の概念を判断した時、池田先生の「人殺しをしない、させない」という考え方を、世界的に国家の最高権力者が認める事によって、人が人を殺し合うという戦争が、この地球上から無くなるでしょうが、この考え方が世界的に認められて安定した平和になるのには、長い時を必要とするのかもしれません。それでも恒久平和の夢へと確実に向かう事でしょう。
一方、キッシンジャーの人殺しの力「パワーバランス」の考え方では、瞬時にして人類が滅亡してしまう危険性が有ります。この考え方はアメリカの敵対国が、今以上のパワーバランスを持ちたいと考えるのは当然の理屈でしょう。より一層の人殺しの力を持つ事になるでしょう。それが人類の歴史上、当然の流れです。その先にあるのは建設の無い、永遠の破壊のみが有るという現実です。
現在の様に、大量の殺人兵器が生まれてしまったからには世界の指導者から、この「パワーバランス」という言葉を無くす事を急がなければなりません。
私は池田先生のお考えを最も重視する一人です。パワーバランスを信仰するのではなく、池田先生のご指導の様に「人間の生命尊厳」の考え方を教え広める事が、今最も必要な事ではないでしょうか。たとえ現実には程遠い夢の世界であろうと、それに向かって着実に一歩一歩「一人の命が大切である。そして人権を大切にする」という考え方を教え広める事が、平和に向かっての最も近道の考えではないかと思います。たとえ理想の夢であっても、その考え方を教え広めなければならないのです。さもなくば、後は人類滅亡という現実しか見えてきません。
原田やその他の創価学会の理事が推し進めるパワーバランスなどという考え方は、まさにユダヤ教的邪教の考え方ではありませんか。牧口先生・戸田先生・池田先生と三代にわたって築かれていた、創価学会の根本理念「生命尊厳」はどこへ消えてしまったのでしょうか。偽りのゲスどもの創価学会役員よ、こんな輩に師弟不二を語る事などまったく出来ないのです。一刻も早く立ち去れと私は叫びたい。今すぐ追い出すべきでしょう。
(つづく)






