30日に投票が行われる沖縄県知事選について

沖縄県民から捉えれば、本土と呼ばれる国土に住む私達とは、日本人としての考え方に大きな相違があるように見られます。私達本土人にとっては、沖縄は当然のごとく日本の領土と考えますが、沖縄県民にとってはどうでしょうか?。

戦後沖縄が日本に返還されたのは1972年です。現在から見れば、わずか46年という短い年月です。

私が2014年の閣議決定で決められた集団的自衛権容認を含む、安全保障法制反対を訴える集会に参加した時の話です。

この集会は「戦争をさせない1000人委員会」が主催した集会でしたが、この集会に合わせて遠路、沖縄から辺野古新基地建設に反対する数人の人達が参加し、アメリカ軍基地が多く存在する沖縄の苦悩と現状を集会参加者に強く訴えていました。彼らの話の内容は次のような事でした。

明治になって、琉球国が日本に併合され沖縄となって以来、沖縄人(琉球人)は、本土の高官の統治により様々な差別を受け、戦時中においては「アメリカ軍の攻撃から島民を守るために配置された」と思われた日本軍が、実際に戦闘が始まると、島民の敵への逃亡から日本軍の現状がアメリカ軍に知られてしまうとの考え方になり、服毒自決を強要し多くの人々が犠牲になっています。

また、日本軍が居る防空壕に逃げ込もうとした島民に対しても、日本兵はこの人達を銃で撃っています。

皆さんにはこのような島民に対する酷い行為があった歴史を知って頂きたい。

そして戦後の私達は、アメリカの統治下になり、基地建設のために土地を一方的に奪われ生活の場を失い、いたいけな少女でさえ米兵の強姦にあっても泣き寝入りするしかありませんでした。

強姦をした米兵は罪には問われません。そのような状態が長く続いていた時、沖縄の本土返還の話が持ち上がりました。

当初、この本土返還の話がささやかれていても、戦前の本土人の琉球人に対する扱いを経験していたオジンやオバンはあまり喜んではいませんでした。でも私達は大きな希望を持ちました。それは、日本には『憲法9条』があるからです。

「沖縄が憲法9条がある日本に本土復帰されれば、いずれ軍事基地のない平穏な沖縄を取り戻せる」と、そのような希望を持ちながら本土復帰を望みました。

しかし本土復帰をして現在に至りますが、アメリカ軍基地がある沖縄の現状は何も変わっていません。

むしろ辺野古新基地建設などによって、沖縄の自然はさらに破壊されようとしています。

私達が新基地建設反対を叫ぶと、政権与党の中の心ない政治家が「基地建設反対をするのは、お金が欲しいからでしょう?だから反対するのでしょう?」と、私達沖縄人を、まるで物乞いしているような目線で見ています。

全く私達の気持ちを分からない、侮蔑(ぶべつ)したものいいです。私達が基地建設に反対するのは、日々平穏な暮らしを取り戻したい、そして沖縄の風土とも言うべき「仲間を大切にし、そして絶対に仲間を裏切らない」そのような沖縄を取り戻したい。

「私達が基地建設に反対するその訳は、純真にこのような気持ちからです」と訴えていました。

この訴えを聞いていた私には、前沖縄県知事の翁長雄志(おながたけし)氏の、基地建設に反対する頑固なまでの心根が少しでも分かったような気がします。

私は沖縄県民ではありませんので傍観者の立場ではありますが、今回の選挙で翁長雄志氏の遺志を継いで立候補したといわれる玉城デニー氏を、沖縄県民の一人でも多くの人が一票を投じ、沖縄県民の誠の心根を日本全国に示してもらいたいものです。くれぐれも、腐れ切った政権与党の疑似餌にくらいついた自民・公明推薦の佐喜真淳(さきまあつし)氏に一票投じて、物乞い県民としての意志を示さないように願いたいものです。





2018年09月26日