彼はEAS外相会議の席上で、中国の一方的な海洋進出を批判したといいます。
「南シナ海における急進かつ大規模な拠点構築は継続しており、深く懸念している」と述べ、また中国の王毅外相(おうきがいしょう)に対しては「中国には大国としての振る舞い方を身につけていただく必要がある」との苦言をしたそうです。
この言葉に政府や与党内では、河野太郎外務大臣は、中国に対してはっきりとクギをさせる外務大臣であるとの高い評価を出したといいます。
全くあきれかえった与党議員の国際認識です。
そもそも中国が南シナ海に強い興味を示し始めたのは、2006年にグアム島を中心にして行われた、仮想敵国を中国とした、アメリカ及び日本の海上自衛隊による、大規模な軍事訓練にあります。
この軍事訓練には、兼ねてからアメリカは、仮想敵国と名指した敵国の高官を招いて行うという決まりがあり、この時も中国高官数名を招いて行われていました。
この軍事訓練の名は、バリアントシールド(勇者の盾)といいます。
この軍事訓練に投入された戦力は、かつてないほどの大規模であり、仮想敵国をソビエトとして訓練していた規模など、比べ物にならないほどの過去最大の大規模な軍事訓練でした。
このような軍事訓練を、自国の目の前で行われた中国が、自国の防衛を考えないはずはありません。
グアム島に近い南シナ海の1つの島に、自国の防衛線を張ろうとするのは当たり前の話です。
外務大臣になった河野太郎はこの事を知らないのでしょうか?。
また、「大国としての振る舞い方を身につけていただく必要がある」という相手は、中国にではなく、あなた方、自民・公明の飼い主であるアメリカに対して言うべき言葉です。
2001年9月11日に起きたテロ以降のアメリカの横暴ぶりは、目に余るものがあります。

テロ首謀者のオサマ・ビンラディンを殺すとの大義名分で、アフガニスタンの長い内戦を終結させて落ち着きを取り戻したタリバン政権を崩壊させ、そのあと始末を、復興のための経済援助という名目で日本国民の血税で尻拭いをさせ、未だに内戦状態です。
その後相次いでイラク国のフセイン大統領を処刑し、イラク国を崩壊させ、更にリビアの内戦を指導し、リビア最高実力者のカダフィ大佐を殺害し、1つの国として運営されていたリビアを内戦状態にしてしまい、現在も内戦は続いています。
アメリカのこの横暴な軍事行動を、現在の自民・公明政権は知らないのでしょうか?。
知らないで河野太郎を評価しているのでしょうか?。
自民・公明議員の国際感覚は呆れるばかりの低脳です。
あいた口がふさがりません。
私たちはこのようなウマ・シカな人たちを、国会議員として選び、選挙においての大切な一票を投じているのです。
(補足として)
近世以降の中国の軍事行動は名目上、自国の防衛に限られています。
西欧列強やアメリカのように、他国に攻め入り国を滅ぼし、植民地化した実績はありません。まさに大国として理ある行動をとっています。
*このバリアントシールド軍事訓練の詳しい内容は、のちのち「つくられた国際緊張(5)米国と日本政府」より掲載したいと考えております。






