
注)対談の中の文書の引用部分は【 】内に表示
憲法9条の下で日本の防衛を考えるには、「自衛権」の解釈が最も基本となりますので、しつこいようですが再度確認します。
①池田先生が認められている自衛権の解釈。
自衛権=自国を守るためにだけ、限られた防御による武力行使の権利(専守防衛)
②池田先生が否定されている自衛権の解釈。
個別的自衛権=他国からの武力による攻撃を予見した時点で、他国への武力による先制攻撃を加える事ができる権利。

池田先生が完全否定された②の権利は、行政法上2015年9月に成立した平和安全法制によって事実の上では行使可能になっています。
そして現在の自公政権与党は、この個別的自衛権を更に進展させた、アメリカを中心とする集団的自衛権の権利を実現するべく、日本・オーストラリア・インド・イギリスとの集団安全保障体制の条約成立を急いでいます。
この行為はA・J・トインビー博士が警告されていた、
【もし日本がその現行憲法の第9条を破棄するとしたら・・・いや、さらによくないことは、破棄せずにこれに違反するとしたら・・・、それは日本にとって破局的ともいうべき失敗となることでしょう】
の「破棄せずにこれに違反するとしたら」の重大な違反行為に他なりません。
そして、お二人の会話の中で、第一次世界大戦や第二次世界大戦を起こし多くの死者を出してしまった大きな要因は、集団安全保障体制であったことを断言されていますので、まさに現在の自公政権与党が進めている集団安全保障体制は第三次世界大戦をも引き起こしかねない違反行為そのものになります。
従って現在の日本のおかれている現状は、トインビー博士が警告されていた【それは日本にとって破局的ともいうべき失敗となることでしょう】の段階の一歩手前のギリギリの現状そのものになっています。
これまで暫く表示されなかった第三次世界大戦を予見する終末時計は現在2分前と表示され、人類の生存をも脅かす状態にもなっています。(池田先生の平和行動前の終末時計は3分前でしたが、その後池田先生の平和行動と共に世界の緊張は緩和され、しばらくのあいだ終末時計は表示されませんでした)
この終末時計2分前と判断されているところはアジアの緊張にあります。アメリカを中心とする日本・オーストラリア等で固められた太平洋シーレーン(貿易航路)防衛によって、中国・ロシアを刺激し、互いに貿易航路を守ろうとする軍事的ちからが働いているためです。
この状況を受けて、アメリカは昨年の2018年2月に新たな小型核兵器や核巡航ミサイルの開発などを含む「核戦略見直し」を明らかにし、日本政府もこの見直しを支持していますが、これに対抗してロシアのプーチン大統領が同年3月に開発を明らかにしていた新型の極超音速ミサイル(核兵器掲載可能)「アバンガルド」を2019年にも実戦配備すると発表しています。
さらに中国も同等の極超音速ミサイル開発を発表。この様な緊張した環境に育っているアジアではいつ核戦争が起こるか分からないような状態に追い込まれています。
池田先生は対談の中で「個別的自衛権」の中に戦争を引き起こす危険性が含まれていることを指摘していますので改めて抜粋します。
【あらゆる国が他国の侵略を前提として自衛権を主張し、武力を強化しており、その結果として、現実の国際社会に人類の生存を脅かす戦争の危険が充満していることです】
学習3の補足・解説(D)に続く






