我が子を理性を持たない人間に育てられますか?(4)


この話は、戦後30年と言われていた頃に聞いた話です。

私が都議選の応援で公明党支援のチラシを配布していましたが、その活動の中で、自民党支持者と戦争についての少し興奮した論戦になっていた時、一人の壮年が私たちの話の中に割って入ってきました。

「君たちの話は机の上だけでの論戦になっている。実際の戦争は加害者も被害者も悲惨そのものだ。私自身30年も過ぎている現在でも、殺した人達の悲鳴や苦痛の顔が思い起こされ、眠れない夜が幾晩も続く時がある。任務での殺戮とはいえ、その罪の意識から今でも逃れられないでいる」と話し、当時の中国大陸で、日本軍はどの様な戦闘行為をしていたか、自身の戦争体験を話し始めました。

彼の話によると、日中戦争において日本軍を最も悩まし続けたのは、中国軍による抵抗ではなく、便衣兵の存在だったそうです。
便衣兵は通常一般人に混じり、何ら見分けがつきません。しかし突如、銃を持って日本軍に襲いかかり、そのたびに多数の戦死者を出していたそうです。日本軍にとっては、いくら戦争とはいえども無防備の民間人を殺すわけにはいきません。
普段、日本軍に好意的な態度を示していた村人が突如として銃を持ち、日本軍に襲いかかり、そして攻撃を終えると銃を隠し、また普段の村人として日常の生活に戻っているのです。
この普段見えない敵による攻撃により、日本兵の戦死者は増え続け、あまりの被害の多さに苛立ち、そしていつしか部隊の任務は、この便衣兵討伐に変わっていったそうです。

部隊が討伐の為に、ある村を調べていたとき村を流れる小川の中から、油紙に包まれた多数の銃器が見つかり、隊長はこの村が便衣兵の拠点と判断。村人全員を集めましたが、便衣兵になるような若者は逃げ去ってしまったのか、村には女性・子供や老人しか残っていなかったそうです。隊長の命令に従い、村にあった陶器を焼く為にある大型の穴窯(あながま)に村人を全員押し込め、火を付けて焼き殺したそうです。
燃え盛る穴窯の中からは、村人の悲痛な悲鳴が聞こえていましたが、子供だけは助けたいと母親は懸命に穴窯にある小さなのぞき穴から子供を外に押し出しましたが、出てきた子供を見つけた隊長は、側に居た兵士の銃剣を使って子供を空に突き刺し「こいつが大人になれば、いずれ我が帝国に歯向かうようになる」と叫んだそうです。

そして、この戦争体験の話が終わると壮年は「このような行為を現在の君達から判断した時、当然のように『人間とは思えない悪魔の行為』と批判をするでしょう。しかし命をかけた戦場では起こるべくして起きる事なのです。一般人とも戦闘員とも判断がつかない戦いの中では起こるべくして起こる事なのです。」と、戦争で起こるむごさを話していました。

この様に戦場では、わずかでも人間性を望む事も出来ないのです。
現在の日本においては憲法9条がかろうじて機能していますので、私達の未来ある青年をこの様な戦場へ送る事はありませんが、公明党の主張している『加憲』を認めてしまえば、平和憲法は消滅してしまいます。
現在起きている現実を直視して下さい。自民・公明を応援したあなたの行動が、あなた自身の大切な我が子を、理性を持っては生き残れない戦場へ送り出す事になるのです。

日本の地上軍の参戦を本音では望んでいるアメリカが現在、中東でどの様な戦闘行為をしているのか?。参考に、生活の党(現在では自由党と改名)の参議委員議員の山本太郎が2015年8月25日に、安全保障関連法案の審議において説明している動画が公開されていますのでご覧下さい。

https://www.youtube.com/watch?v=s4ehtaO7kcM


(続く)








2018年07月05日