
副題 「日本国民を無知にする為に」
私がMさんと知り合ってしばらくした頃に、旧日本海軍の一部が朝鮮戦争に参戦していたという事を、Mさんに聞かされていましたが、私はその事が事実なのかどうか確かめようとして市内の歴史資料室内に保管されている、朝鮮戦争が勃発した期間に発刊された新聞をくまなく読んでみましたが、その形跡が全く見つけられませんでした。その為この事は確証が無いので親近者にしか話はしていませんでした。しかし現在では、アメリカの30年公開公文書を研究されている方の発掘によって、日本の朝鮮戦争への参戦の真実が明らかにされています。
吉田茂は、日本敗戦後の国政を見事に乗り切った政治家として評価され、日本国国政の宰相(さいしょう)として評価されています。
しかし吉田茂が1951年9月8日に自身の政治生命をかけて、サンフランシスコ講和条約調印を成し遂げ、敗戦国から独立国に生まれ変わり、主権を持って国政が行われる立場になりましたが、実質上はその裏で日米安全保障条約(現在の日米ガイドライン)を結び、支配的なアメリカ軍が日本に駐留し続ける体制を確立させ、GHQが行っていた表立っての支配体制から、裏にまわっての支配体制に変わっただけなのでした。
アメリカは、日本が独立国家となった以上、武力をちらつかせての表だったコントロールは出来ません。その為にCIAの裏資金によってつくり上げた従属マスコミを利用してのプロパガンダや、権力を握った一部の政財界の者に対しての陰の力を用いてのコントロールをする構造を確立し、表だった日本国政の裏では、陰のアメリカに支配された従属国政の始まりとなる基礎をつくっていたのです。
吉田学校の生徒でもあり、後に内閣総理大臣として長期政権の記録をつくった佐藤栄作は、その吉田茂の従属政治を受け継ぎ、日本の国政を任せられた総理大臣としては、絶対に踏み入れてはならない「従属」の極めとなってしまう政治を行っていたのです。
国政の中心者の内閣総理大臣が、最も重要視しなければならない政治行動は「国民の利益のための政治」が基本です。しかしそれに反して佐藤栄作は事もあろうに、カーチス・エマーソン・ルメイに勲一等旭日大綬章(くんいっとうきょくじつだいじゅしょう)を与えてしまったのです。
このカーチス・エマーソン・ルメイは、戦時中に日本に対して残虐な軍事作戦を指揮した悪魔的人間なのです。民間人に対して焼夷弾の雨を降らせ、残虐な東京大空襲などの首都爆撃を考えて全土に行い、数知れぬ多くの死傷者を出しました。また広島や長崎に原爆投下を命じた人です。この様にハーグ条約(ジェノサイド(民族皆殺し))の国際法に違反した行為を行ったのにもかかわらず日本において最も国家・国民に貢献した人に与えられる最高の名誉勲章を与えるなんて…。(ハーグ条約に違反した行為をしたと判断された日本人は東京裁判で戦犯として処刑されています)
この様に佐藤栄作は、通常の常識では考えられないアメリカ従属の政治を行っていたのです。なんという矛盾に満ちた行為なのか。そして当時防衛庁長官であった小泉純也(その子供は後の第87代~第89代内閣総理大臣を勤めた小泉純一郎です)と外務大臣椎名悦三郎(しいなえつさぶろう)の連名でこの推薦は行われています。
この椎名悦三郎なる外務大臣は、日中戦争以前に日本の傀儡国となった、満州国建国の計画を画策した官僚の岸信介のもっとも信頼していた腹心でもあり、彼らが関わった計画により戦争を拡大させ、それに関わった多くの国々で死傷者を出し、日本国民だけでも350万人以上の死者を出しています。
そしてこの受賞には首都爆撃や広島・長崎の原爆投下の被害者が強く反対しているにもかかわらず、日本の報道各社は事実を伝えるのみで、強い抗議をするような論調はしませんでした。
(続く)






