最近の大手メディアが流す情報は、あまりにも片寄った情報になっています。2014年以降、私がこれまでに見てきたウクライナに関するニュース内容とでは、真逆であるかのように感じられます。
またweb上の、グーグルなどの検索エンジンで拾える内容やウィキペディアに書かれている内容では、ニュアンス的に大きく異なる部分がありますので、私なりにその時折に感じた事柄を中心に考えていきます。
読者の皆さんがウクライナ問題を考える時の基本として、次の2点を考慮に入れて考えて頂きたいと願っています。
1. 「武力によって問題の解決を図ろうとしたとき、互いに強い憎しみの連鎖を生み出してしまう」ことです。そしてこの連鎖は、死の商人達が最も喜び、望む環境なのです。
2. 1994年(1991年に建国されたという説もありますが)に建国されたウクライナは、入植ロシア人(ロシア系ウクライナ人)と従来からのウクライナ人(特に民族意識の極端に強いネオナチと呼ばれる人々)との民族対立問題を抱えながら建国されました。
*双方の根深い対立が生まれてしまったその原因は、後の機会に書いていきます。
ウクライナは、建国当初より深い民族問題を抱えていましたが、第4代大統領のヤヌコーヴィチ大統領までは、双方の不満を受け入れながらも、バランスを保ちながら国政を運営していたと思っていました。
民族問題はどこの国でもありえる問題です。私たちの住む日本でも古くはアイヌ人や琉球人の問題、そして近年までは新平民といわれる人達が、行政上の差別を受けていた部落解放問題等々、様々な問題が有りましたが近年ではほぼ解決している問題です。これらの問題は、現在に至るまでの長い年月を必要としました。民族問題を解決するためには、子から孫、そして何代にも続く年月を必要とします。
しかし、ウクライナのネオナチと呼ばれる人々が、その解決する手段としてとった方法は、年月という時を選ばず、自己の欲望を満たす手段として「武力」によって急いだ為に、現在行われている殺し合いが始まったものと私は判断しています。
ウクライナは、2013年に自国の経済を盛んにする為として、欧州連合(EU)との政治・貿易協定の仮調印を済ませましたが「この調印にはNATO(北大西洋における集団安全保障の軍事条約機構)に取り込まれる内容が含まれている」と判断した第4代大統領のヤヌコーヴィチ大統領は、正式調印を見送りました。
しかし、その事に反発した一部の群集がデモ隊として国会へ押し寄せました。この時、この群衆に対して銃の発砲(何者かは不明でした)があった為に大騒乱となり、国会はデモ隊によって占拠され、危険を感じたヤヌコーヴィチ大統領は国外へ逃れてしまいました。
その後まもなく全国一斉選挙(ロシア系ウクライナ人を排斥した)が行われ、ペトロ・ポロシェンコが第5代大統領として選出されています。西側各国では、この選挙を公正な選挙として報道していましたが、このような状況の中での選挙は、公正な選挙とは私にはどうしても思えませんでした。
ウクライナの建国当初より公式な言葉としてウクライナ語とロシア語が用いられてきましたが、ペトロ・ポロシェンコ大統領が権力を握った2014年草々、法律上ロシア語を廃止しました。(ウクライナにいるロシア人は出ていけといわんばかりに…)そして次のような演説を国民の前で話しています。
ペトロ・ポロシェンコ大統領演説
「我々は仕事を得られよう。
だが彼らは(ロシア系ウクライナ人)そうはならない。
われわれは年金をもらえよう。
だが彼らはそうはならない。
我々のもとでは高齢者や子どもたちに諸々の支援があろう。
だが彼らはそうはならない。
我々の子供たちは、学校や保育園に行くだろう。
彼らの子供たちは穴ぐらへこもったままだろう。
彼らは何も出来やしないのだから。
こんなふうにして、正にこんなふうにして、
われわれはこの戦争(ウクライナ内戦)に勝利するのだ。」
そして、この演説と同じくしてウクライナ東部のロシア系ウクライナ人が多く住む、ドンバス地域へ過激な軍事組織が進行し、女性や子供に狙いを定め残虐な殺戮を行い、ロシア軍が救援に向かうまでに一万人以上を殺戮しています。この過激な軍事組織をペトロ・ポロシェンコ大統領が後に正規軍に編入しています。
現在のゼレンスキー大統領は前大統領と同じ派閥であり、同じような政策を継続しています。
また読者の皆さんが見逃してならないのは、このドンパス地域でのジェノサイドが行われた事を知りながらウクライナ国民が、ペトロ・ポロシェンコやゼレンスキーを支援し続けた事です。
2014年より始まった、ウクライナ軍によるドンバス地域でのジェノサイドの映像は、フランス人のドキュメンタリー作家である「アンヌ・ロール・ボレル」さんが記録した映像を、web上で日本語で文字化されて公開されていますので下記に掲載します。
またこの映像を「岩上安身」氏のインタビューで解説していますので、そちらも併せてご覧ください。(なお、削除され易い映像なので早めにご視聴下さい。)
日本語文字入り映像
https://www.nicovideo.jp/watch/sm40226861?ref=search_tag_video&playlist=eyJ0eXBlIjoic2VhcmNoIiwiY29udGV4dCI6eyJ0YWciOiJcdTMwYzlcdTMwZjNcdTMwZDBcdTMwYjkiLCJzb3J0S2V5IjoiaG90Iiwic29ydE9yZGVyIjoibm9uZSIsInBhZ2UiOjEsInBhZ2VTaXplIjozMn19&ss_pos=3&ss_id=93c98321-1768-4869-8914-2d18e61134cd
「岩上安身」氏のインタビュー
https://youtu.be/9GGqOHTvowg
(つづく)






