まやかし(11)

副題「ウクライナ問題を考える」

4月23日に岸田首相は「原油や輸入食物などの物価高騰で、国民生活や経済に影響が出てきている」と指摘し「今後のウクライナの動向は不透明だが、アメリカと共に国際社会がそれぞれの立場で歯を食いしばって、平和と秩序を守ろうと努力しているところだ」と言明して日本国民の理解を求めていました。

一国の首相として、また一人の人間としてあまりにも無慈悲で、また歴史を顧みない愚かな首相としか言いようがありません。アメリカと共にロシアを追い詰めることによって起こり得るかもしれない「核戦争」が内在しているにもかかわらず、アメリカ忠犬の傀儡政治に徹しています。

アメリカが構築した間接支配によって戦後日本の政治は行われてきましたが、これまでにどれほど膨大な私達の血税が、みつがさせられてきたか分かりません。かつては、ジャパン・アズ・ナンバーワンと呼ばれ、世界で最も多額の外貨をもつ裕福な国家と言われた時代もありましたが、現在は貧困国の仲間入り状態になってしまったのに、これ以上の従属と我慢をしろというのでしょうか。

国民の血税を、お仲間達で分け合って暴利を得ている政権与党のみなさんは我慢が出来るでしょうが、日本の貧困層はこれ以上耐える事はできません。私などはあまりにも急激な電気料金の値上がりに驚き、今年の冬はエアコンをつけずに、厚手の防寒着をまとい、寒さを我慢しながらどうやらやり過ごしましたが、今から来る夏をやり過ごすことができるだろうか不安でいっぱいです。また、食料品の値上がりがあまりにも全般的になっていますので家計を苦しめています。犬政府は私たちを餓死させるつもりなのでしょうか。

これまでの歴史の流れを学習している政治家であれば、アメリカ及びNATOが譲歩しない限り、ロシア側からは引き下がる事は無いのは明らかでしょう。ロシア民族は古来より辛抱強い民族だといわれています。第二次世界大戦中に起きた独ソ戦の歴史を振り返りみれば明らかです。ロシアを主軸としたソビエト軍が2000万人もの戦死者を出しながらも最後まで諦めずドイツ軍に勝利しました。ですからロシアは諦める事はしません。

そして、現在のロシアは多くの核兵器を保有している国です。最後の最後まで核兵器を抑止のままで終わらせる事は無いはずです。最終的な結末を考えると「人類の滅亡」という最終章を考えざるを得ません。これまでの戦争では破壊の後に建設がありましたが、それを望めない私は恐ろしく、また絶望的にもなります。

この戦争を急ぎ終わらせる為には、ロシアに対して、アメリカ及びNATOが軍事的脅威を抱かせ続けるのではなく、その脅威を断ち切ることが最も大切な国際的政治行動なのです。

現在行われているウクライナの戦争は、ウクライナとロシアとの戦いではなく、実質的にはアメリカ(ウクライナ側はアメリカの代理戦争をしているだけ)とロシアの戦いであると言っても過言ではありません。

ウクライナ問題からロシアの立ち位置を考える時、まったく同じような状況がアメリカにありました。それはキューバ危機です。

キューバはメキシコの隣国で、軍事的にはアメリカの喉元にあたります。(現在のウクライナとロシアとの関係性が同じです)1959年にチェゲバラとともに社会主義革命を成し遂げたカストロが政権を握り、首相になるまでのキューバは、アメリカの傀儡政権(実質上はアメリカ裏社会)が実権を握り、キューバの人々は貧苦にあえいでいました。

革命後カストロは、アメリカとの交易によりキューバ経済を成長させようとしていましたが、アメリカはこれを嫌い拒否し続けていました。

アメリカの第35代大統領ジョン・F・ケネディは、社会主義革命を成し遂げたキューバの新政権をよく思わず、この政権を転覆させるための計画であるピッグス湾事件や、カストロ暗殺のマングース作戦等をCIAに命じて実行していましたが、いずれも失敗に終わっていました。

この様な状況の中カストロは、当時キューバに交易を呼びかけられていたソビエトに接近して軍事上取り込まれ、ミサイル基地建設に移行したのです。そしてキューバ危機が起きてしまいました。

このキューバ危機というのは、ソ連の核ミサイル基地の建設が進められていることをアメリカの偵察機が発見した事により、NATOやワルシャワを巻き込んだ世界的な核戦争の緊張が一気に高まってしまいました。これにより第三次世界大戦を引き起こしかねない危機が訪れ、人々が人類の滅亡を初めて実感させられる出来事だったのです。


(続く)








2022年05月01日